もしかしてスピリチュアルなのかもしれない

見て見ぬふりをしてきたけど、やっぱり視えてる気がする…

祖父母の魂の気配が消えた日

お葬式で魂を感じた祖父母は、その後もしばらく気配を感じさせてくれていました。

 

実家のお仏壇にお線香をあげ、おりんを鳴らして手を合わせると、祖父母がいつもこたえてくれて、そばにいて守ってくれているのが感じられました。

 

変な例えなのですが、それは、ドラえもんのび太タケコプターで飛んでいる絵に似ていました。あと、それにポケモンGOの画面を足して2で割ったような感じ。

見たことのない町の住宅街の上空を、実に2Dな感じに、つまり奥行きも距離感も現実味がない感じで漂っているのですが、漂っているのは私であり、同時に祖父母でもあるのです。

そんなに高いところにいるわけではないのに(せいぜい30メートルとか、どんなに高くても50メートルくらい)、まるで飛行機で飛んでるように周囲を靄が流れていきます。この感じがまた嘘くさい。

 

多分これは、どこでもないけれど常に私がいる場所を象徴している風景なんじゃないかと思ってます。

 

とにかく、そんな嘘くさい風景の上空に漂う祖父母の存在を、私はいつも感じていました。地上を見下ろす2人の視線の先には私がいて、2人が見守ってくれている。

お仏壇に手を合わせるといつもそのイメージが浮かんで、ものすごくあたたかく、安心した気持ちになれたのでした。

 

ところが、祖父母が他界してから何年かして、久しぶりに実家に帰ってお仏壇に手を合わせたとき、2人の気配がすっかり消えているのに気づきました。

空を漂っているイメージを思い浮かべてみても、私はそこにいるけど2人の気配はしません。飛んで行ける範囲で地球上のあちこち探してみたけれど、2人の魂の気配は綺麗さっぱり消えていました。

 

 

その時、2人の魂が存在する場所を変えたんだ、という考えが浮かびました。

生まれ変わったのか、天国かなにか「この世」ではないどこかへ移動したのか。なんとなく生まれ変わったような気がします。

 

 

魂の気配を感じるのはとても心温まることだったけと、気配が消えた時は心が震えるような嬉しさと清々しさを覚えました。寂しさもなく、怖さもなく、なにかこう、心からお祝いしたいような気分。

 

今でもその時のことを思い出すと、同じ気持ちが蘇ります。おじいちゃんとおばあちゃん、どこに生まれ変わったのかなぁ。また会えるかなぁ。2人はまた一緒にいるのかなぁ。

 

いつか生まれ変わった祖父母に会ってみたいな、なんて思います。

キノコでした。