もしかしてスピリチュアルなのかもしれない

見て見ぬふりをしてきたけど、やっぱり視えてる気がする…

梅雨明けしたので、怪談っぽい話を

ブログに慣れなくてうっかり更新を忘れているうちに、関東は梅雨も明け、2018年も後半に突入しました。
連日30度超えですっかり夏です。

 

 

夏と言えば、もう10年以上前に、当時仲良くしていた男友達に誘われて、伊豆から沼津まで天城峠を超えて自転車で山道を走り抜けるという旅をしたことがありました。不惑に突入して衰えた現在の体力では考えられません。あの頃は若かった…

 

 

あれはたしか、河津駅から市街地を抜け、天城の山道を目指して舗装された下り坂をすいーっと走っていた時だったように思います。

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(写真はイメージです)

 

対面通行のトンネルに差し掛かりました。
舗装道路にコンクリートでしっかりと造られたトンネルは、そんなに古びているわけでもなく、ライトも整備されていました。入り口から出口が見えるくらいの距離の、まっすぐな道。
車で走っていたら何事もなく一瞬で走り抜けてしまうような、ごくごくありふれたトンネルです。

 

トンネルの中に入ると、真夏の痛いような日差しがさえぎられてひんやりと感じられます。涼しい風を受けながら自転車を漕いでいたのですが、なんとなく足が重い。肩や首、頭のあたりも、妙に涼しいような、重たいような、ちょっと変な感じがしたんです。

 

さらに、トンネルの中はオレンジ色のライトと外のまぶしさがトンネル内部にまで及んでいて比較的明るかったにもかかわらず、ところどころやたらと煤けたような、モヤモヤと暗く見えるところがある。

 

気味悪いなぁ、と思わず口数が少なくなって、あまり周りを見ないようにしてトンネルを走り抜けました。

 

 

 

トンネルを抜けて、真夏の強烈な日差しの中に戻った瞬間にホッとして思わず「はー、なんか気味の悪いトンネルだったね」とつぶやいた時、隣を走っていた男友達が

 

「ほんとだねー、いっぱいいたねー。うじゃうじゃいたねー。無事抜けられてよかったねー!」

 

と、笑いながら言ったのです。

 

当時、なんとなく見える気がしていたものの、見えると言えばリングの貞子みたいな幽霊が見えちゃうんじゃないかとすごく怖がっていたので、それを聞いた途端に一気に全身鳥肌が立ちました。

 

「怖いこと言うのやめてよー!なになに、幽霊とか見える人なの?!」

 

と茶化してみたら

 

「何言ってんの~!今、見えてたでしょ。いっぱいいたじゃん。そっちこそ見える人なくせに~」

 

と言われて余計にどっひゃー!💦となったのでした。

 

 

あとで周りの人に聞いたら「彼はいわゆる見える人だ」という評判があったようです。私が知らなかっただけで、霊感の類を全面否定してるダンナですら、「奴はなんか見えるらしいよ」と言っていて、その夏は何度も思い出しては鳥肌してました。

 

 

気づけばこんなことがあったのは10年以上前のことです。
とすると私はもう10年以上「見えるかもしれないけど見えないかもしれないし、自分が見えてるものが何かもわからないし、これが正しいことなのか、鍛えるべきか放置すべきか封じるべきか…」とうすぼんやりと悩み続けてきたんですね…

 

熱しやすく冷めやすい私にしてはものすごく長く続いていること、と言えるかもしれません。
今年の夏も引き続き悩める乙女♡キノコでした。